先週、Maison book girl、ブクガのラストライブを収録したBDが届いた。
届いたよ pic.twitter.com/SiicNLiCAg
— 紙草 (@kkamikusa) August 21, 2021
届いたら満足してしまったのもあって少し間が空いてしまったのだけれど、今日ようやく、その中に収録されているドキュメンタリーを観ることができた。
ブクガがラストライブを行い、ホームページが削除されたのが5月末で、それ以降、Twitterでの更新を停止してしまったメンバーが、今週、このBDの宣伝のために一斉にツイートしてくれたのを見たときはさすがに少し泣きそうになった。こんな終わり方をするものだからどうしたって心配になってしまう。まあ、そういうところが好きだったんだけれど。
ドキュメンタリーには2020年1月の「SolitudeHotel ∞F」公演終了から、ラストライブまでの様子が収められていた。スタジオでの収録や、ダンスレッスン、リハーサル。ブクガのライブは、徹底的に作り込まれた世界観の中で、非現実感を味わうことが醍醐味であるのだけれど、ドキュメンタリーに収録されているそれらは当たり前に現実で、色々な人たちが関わっていて、自分が見てきたあの非現実的なステージが、こういう現実的な「仕事」の上で成り立っているものということに途方も無さを感じてしまった。
ドキュメンタリーに対して、どこかで、終わることに対しての事情説明(とそこにあるであろうドラマ)を求めていたことは否めなくて、しかしそういうものは一切無かった。ただ音楽やライブに向けて純粋に向かっていく彼女たちの姿があった。
後半、ラストライブの一日前、会場入りする車に乗ったメンバー達にカメラが向けられ、そこでは、道ばたで見かけたファミレスを切っ掛けに、6年前に泊まりがけで地方に行ったときの思い出が、「あんなこともあったね」と、ごく自然に話されていて、そのなんともなさが印象的だった。
ドキュメンタリーの最後には、各メンバーからのボイスメッセージがあって、そこでようやく、終わったんだなと実感することができた。和田輪さんが「ブクガ、良いグループだよね」と言ってくれたのは嬉しかったな。
結局、解散の理由は明かされないままだった。予定されていたのかもしれないし、やはりコロナの影響があったのかもしれない。ただ、解散に対して、メンバー達からのメッセージは前向きなものだったし、それは本心のものだと信じたいし、それならば、こちらとしては、これまでにちゃんと感謝して、ちゃんと寂しくなれればいい。
夏が終わる。